錬武体術 啓真道とは
剣の理合を我が身に宿し、刃の斬れ味を源として、敵の無力化を学ぶ武道。
常に真剣同士の戦いを想定し、研鑚に努めていた、この国の古の武人たち。
彼らは柔らかくしかし勁(つよ)い、靭(しな)やかな身体操作を求め、日々錬磨に勤しんでいた。
それは時代の流れと共に、いつしか記憶の彼方に置き去りにされ、近代スポーツ的なものに、取って代わられてしまった。
しかしかつての武人たちが追い求めた剣の理合の身体操作は、人の身体の奥底に、今も眠りながら息づいている。
啓真道とは、そうした古の武人の身体操作を、体術を主な手段として、稽古・鍛錬・再生する武道の名である。
浮身と合気を核とした身遣いにより、力に頼らず、居着かず、ぶつからない、日本武芸本来の姿の再興を目指すものである。
錬武体術 啓真道の稽古で目指すこと
一、稽古を通じ、天地自然の理を体感し、心身共に無理のない運用法を会得すること
一、自分や大切な人を守る術を学ぶことで、争う前に危険を回避する精神性を養成すること
一、自衛護身の術から自他を尊ぶこを学び、それによって他者や社会に利益を提供できること
一、己の我を他者に強いず、他者の我にも服従隷属しない、独立した価値観を確立すること
一、一つの道を極めようと日々鍛練に勤しむことで、揺るぎない真の自己を獲得すること